私たちは死ぬ時は、ただ一人で逝く。
どんなに愛と善意に包まれて看取られようとも、
死は自己の責任で向き合わなければならない。
だから、
親は子に期待してはいけない。
子も親に期待すべきではない。
人を愛しても、
それはお返しを期待することではない。
愛も、思いやりも、ボランティアも、
一方的にこちらの勝手でやることではないか。
そう覚悟した時、何かが生まれる。
何も期待していない時こそ、
思いがけず他人から注がれる優しさや、
小さな思いやりが「旱天の慈雨(かんてんのじう)」として感じられるのだ。
※旱天の慈雨とは、日照りのときに降る恵みの雨のこと
そこに自ずと湧き上がってくる感情こそ、
本当の感謝というものだ。
親切に慣れてしまえば感謝の気持ちも消える。
だから
慣れないことが大切だ。
いつも何も期待しない最初の地点に立ち戻りつつ生きるしかない。
五木寛之
『大河の一滴』より
期待するより
頼めばいい
やってくれる人はおらんか?
助けてほしいねん
って言えばいい
それぞれの人間が
それぞれの生き様で
一生懸命やってるんだから
それ以上でも以下でもなく
見守って
応援してあげればいい
伊木ヒロシ
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